NDD方式とDD方式の違い

海外FXの口座選びで要チェックポイントのNDD方式について解説します。

呑み行為が簡単に行えるDD方式との違いが分かると海外FXの安全性も理解しやすかと思われます。

注)NDD方式にはECNとSTPと2つの方式がありますが、2つのままDD方式と比較するとややこしくなってしまうので、今回はNDDの代表的な取引方式のECNで違いについて検証していきます。

 

NDD方式とは

NDD方式とは「No Dealing Desk」の略で投資家からの注文を直接インターバンク市場へ流すので、取引に透明性があるために不正なレート操作を行えない取引方式のことです。

 

ストップ狩りや約定拒否、リクオート、不利なスリッページなど、投資家が不利になるような注文を意図的に操作できないので安心してトレードをすることができます。

透明性を得るためにリクイディティプロバイダーから提示されたレートを直接投資家に提供するため、取引手数料を別途徴収されることになります。

 

これは会社を運営するためなので仕方がないことですが、これが信頼をおけるFX会社とそうでない会社の大きな違いになってきます。

 

DD方式とは

DD方式とはNDD方式と違い投資家とインターバンク市場の間にFX会社が介入する取引方式のことです。

投資家からの注文を一度、自社のディーリングデスクで注文を処理してからインターバンク市場に注文を流すことになります。

 

DD方式のメリット

DD方式のメリットとしてよく言われているのが固定スプレッドです。

NDD方式は変動制を採用しているのでニューヨーク市場終わりから東京市場開始までのスプレッドは広がりますがDD方式は固定スプレッドを採用しているので、いつでも最小スプレッドで取引することができます。

 

NDD方式とDD方式ではスプレッドの狭さに、それほどの差はないのですが取引手数料を徴収しないDD方式の方がトータルの取引コストが安くなります。

NDD方式とDD方式の違い

NDD方式とDD方式には固定、変動スプレッドの違いもありますが、最も大きな違いは「信頼性」です。

簡単に書きますとNDD方式は投資家のための取引方式ですが、DD方式は投資家のためではなくFX業者のための取引方式になり、ここからはデメリットのオンパレードになってきます。

DD方式のデメリット

投資家とインターバンクの間にFX会社が介入するDD方式は投資家からの注文を一度自社に持ち帰るため、どのように注文処理をしているのかは投資家からは一切分かりません。

投資家の注文をそのままインターバンクへ流しているのか、それとも自社で注文を呑んでインターバンクへ注文を流さずに不正レート操作を行い、損切りを誘発されて会社の利益にしているのか、それを判断することは不可能です。

 

DD方式は完全にブラックボックスなのでスプレッドを自由に操作することできてしまうため、取引手数料なしの固定スプレッドにすることが可能です。

とにかく取引内容が全く見えない状態なのでFX会社のやりたい放題なのがDD方式です。

 

DD方式の国内FXの闇

取引の透明性が高いNDD方式を採用している海外FXに対してブラックボックスになっているDD方式を採用している国内FX。

NDD方式は取引の公平性を保つため、スプレッドには一切手をつけずに別途手数料を徴収していますが、DD方式はスプレッドが狭いのに取引手数料が無料です。

 

FX業者の収益源は、当たり前ですが取引手数料、つまりスプレッドです。

ですが、海外FX業者は狭いスプレッドでは運営が成り立たないとして取引手数料徴収しているのに国内FX会社は無料にしているのはなぜでしょうか?

海外FXの方が多額の入金ボーナスを提供していることで経営コストが高くなっているからでしょうか?

 

経営コストは海外も国内もそれほど大きな差はありません、むしろNDD方式で無駄な人件費を削った取引システムを構築している海外FXの方がコストは低いかもしれません。

でも、国内FXの方がスプレッドが狭く設定されているのは別のところを収入源にしているからです。

 

それは、投資家の損失です。

NDD方式はシステム上、不正を行うことは不可能ですが、DD方式は自社で注文を処理するので自由にスプレッドを操作することが簡単にできてしまいます。

しかも自社のトレードプラットフォームを使わせることでレート操作まで簡単にできてしまいます。

 

国内FXがNDD方式を採用しないのは金融庁からの指示ではありません。

実際にオアンダやヒロセ通商、外為ファイネストなど金融庁に登録しているFX会社でもNDD方式を採用しているところがあります。

 

では、なぜ国内FXはNDD方式を採用しないのか?

それは、取引手数料よりも投資家の損失の方が美味しく、固定スプレッドの方が集客しやすいからです。

取引手数料無料で狭い固定スプレッド、これだけを見てしまうと国内FXの方が良いように思えてきますが、実際は裏で甘い蜜を吸うことができるのがDD方式になります。

DD方式の最大のメリットはFX会社側にあるということです。

 

それから固定スプレッドには「原則」と書かれています。

この原則固定スプレッドがさらに闇を深くさせてしまいます。

 

国内FXの原則固定スプレッド

例えば、国内FX会社「FXブロードネット」の注意書きには、以下のように書かれています。

原則固定スプレッドの適用時間は、各営業日午前8時~翌午前4時までとなります。
上記原則固定スプレッド適用時間帯においても市場の価格急変時(震災などの天変地異、 重要指標発表時間帯および市場の需給に大きく影響を与える経済イベントの発生等)や 市場の流動性が低下している状況(米国市場閉場前後の時間帯、年末年始、クリスマス時期等)においては、 スプレッドが拡大する場合があります。

引用元:FXブロードネット

 

本来、FXのスプレッドは変動するものですが、国内FXはその変動リスクを被って固定スプレッドにしているそうです。

ですが、上記の注意書きには固定スプレッドの適用時間は8:00~28:00まで、指標などの乱高下する相場やクリスマス休暇などのボラティリティの低い閑散相場には対応していないと書かれています。

つまり相場が活発に動いているときだけスプレッドを固定しますということが書かれています。

 

この条件は変動スプレッドが最小で取引できる時間帯だけを固定していることになり、この表現は言い方を変えると「固定スプレッドでも急にスプレッドが変動することがありますよ」ということにもなってしまいます。

 

変動スプレッドでは当然スプレッドが急に広がることはありますが、NDD方式なので実際に広がるときしか広がりませんが、DD方式の場合はいつでも上記の注意書きを理由にスプレッドを広げても投資家は何も文句をいえません、ブラックボックスの中で操作されるので。

ストップ狩り、スリップ、約定拒否を固定スプレッドに「原則」と付け加えるだけでやりたい放題な状況に出来てしまいます。

 

NDD方式のデメリット

NDD方式にはデメリットと言えるデメリットはありませんが、強いて言うとやはり取引コストが固定スプレッドよりも高いぐらいでしょうか。

ただ、活発に動いている相場では最小スプレッドに近い数値で取引ができるので、トレードをそういった場面だけに絞ってしまうと変動制のデメリットは消えてしまいます。

 

NDD方式はデメリットよりもメリットの方が多く、FXトレードで出金関係の次に不安視されるのが不正レート操作などの詐欺行為なので、この方式を採用しているFX口座を選ぶだけで安心してトレードすることができます。

国内FX利用者は金融庁に登録しているだけで安心という間違った認識なので、こういった取引方式の違いについて知っている国内FX投資家は確実に少ないです。

 

もし、この事実を知っていれば必ず海外FXを使うからです。

情報弱者から資金を搾取しているようにしか思えません。

 

NDD方式のメリット

NDD方式のメリットの1つはインターバンクから直接提供される透明性の高いレートでトレードできることです。

このことで不正行為の被害者になることがなくなるので、海外FXを利用する敷居を下げてくれる要因の一つになっています。

 

NDD方式を採用する海外FXは投資家の手数料が収入の基盤になっているので、出来るだけ投資家には勝ってもらってトレードを続けてもらうことが利益に直結してきます。

投資家もトレードで勝つことで利益を得られて両社WinWinの関係性になっているので、海外FXは投資家の保護と育成に力を入れています。

投資家と海外FXが共に助け合う、これがNDD方式の最大のメリットになります。

 

ただし、すべての海外FXがNDD方式を採用しているとは限りません。

NDDを採用していると言っておいて実はDD方式だったという海外FXも少なくないので、海外FXを利用する場合は本当にNDD方式を採用しているのかを見分ける必要があります。

 

スキャルピングの容認

ほとんどの国内FXではスキャルピングを禁止しています。

DD方式ではシステム上、超短期の注文を処理することができないためスキャルピングを認めておらず、1日の取引上限を設けているところもあります。

 

これは海外FXでも同じで、GemForexやBigBossなどは超短期を繰り返す取引は禁止行為になっています。

事実、GemForexはNDD方式ではなく自社で開発したディーリングシステムを利用した取引になるので、それなりに胡散臭い業者といえますし、BigBossに関しては600万円の出金拒否が発生しているので論外と言えます。

スキャルピングを容認している、していないというのを確認するだけでも口座選びの基準として使うことができます。

 

正真正銘NDD方式を採用しているAxioryはスキャルピングはもちろんOK、取引回数の制限もありません。

 

TitanFXもNDD方式を確実に採用している海外FXの1つです。

 

AxioryとTitanFXはNDD方式を採用しているので安心してトレードできます。

実際、私も資金を入れてトレードをしていて何の不満もありません。

 

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XMもNDD方式?

日本人が最も好んで口座を開設するXMもよくある質問にスキャルピングOKのサインを出しています。

ただ、公式サイトにはあまり他の情報が書かれていないため、一応念のためサポートに聞いてみました。

 

弊社はNDD(ノーディーリング)方式を採用しており、「ゼロ口座=ECN方式」と「スタンダード口座・マイクロ口座=STP方式」での運用となっております。 

ご注文は、弊社のサーバーに送信され集められ、弊社のリクイディティプロバイダーより市場で最良の価格にて執行された後に、リスク管理モデルを元にリクイディティプロバイダーへ送られております。 

XMもNDD方式を正式に採用しています。

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NDD方式の国内fx業者

国内でもNDD方式を採用している外資系のFX会社はあります。

オアンダジャパン、ヒロセ通商、セントラル短資FXなどありますが、金融庁に登録をしているので、レバレッジ制限とゼロカットが搭載されていません。

 

同じNDD方式のFX口座だった場合、ゼロカットシステム搭載で借金リスクがゼロでハイレバレッジの海外FXの一択だと思います。

NDDはスプレッドが変動制なので国内FXのメリットである固定スプレッドもないわけですし、わざわざ条件の厳しい口座を選ぶ必要はないと思います。

 

そして国内FXでNDDを採用していると言いながら固定スプレッドを提示している業者は怪しいと思っていた方が良いです。

NDD方式は変動スプレッドでスキャルピングOKが絶対条件です。

この条件から外れているNDD方式採用FX業者の口座は開設しない方が良いです。

 

優良業者はこういったことを隠すことはしませんから。

NDD方式とDD方式の違い まとめ

NDD方式採用は投資家のためのFX会社、DD方式採用はFX会社のためのFX会社という認識で良いと思います。

ただ、NDD方式と語りながら裏ではDD方式だったりする悪徳なFX業者も少なくありません。

 

海外FX歴10年の経験上、AxioryとTitanFX、XMは間違いなく優良企業のNDD方式採用会社です。

もし口座選びで迷っている場合は、上記3社なら間違いはないと思います。

 

3社にもそれぞれ特徴があるので、ご自身のトレードスタイルに合った口座選びの方法を記事にしているので、そちらを参考にしていただければと思います。

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