タイプの似た海外FXブローカー「Axiory」と「TitanFX」を徹底比較してみます。
タイプが似てるだけにどちらの口座を開設した方がいいのか悩みどころですが、口座選びのポイントも一緒に説明します。
AxioryとTitanFXの基本スペックを比較
この二つの海外FXブローカーは元々オーストラリアのペッパーストーンという当時日本で一番人気だったブローカーのスタッフが日本から撤退を機に創業したと言われています。
AxioryとTitanFXは似たようなタイプの口座なので、まずは基本スペックから比較していきます。
_ | Axiory | TitanFX |
ライセンス | ベリーズ | 2016年からバヌアツ共和国 |
取引方式 | NDD方式 | NDD方式 |
資産管理 | 信託保全 | 完全分別管理 |
スプレッド | Equinix社のネットワークを使用 | |
スワップポイント | 非常に多い | 非常に多い |
ボーナス | 年1回 | なし |
レバレッジ | 400倍(残高規制あり) | 500倍(残高規制なし) |
メインの決済方法 | Curfex | Bitwallet |
ゼロカット | 実施経験あり | 2016年から採用 2019年から口座単位に |
ライセンスはどちらも審査がそれほど厳しくありませんが、それは日本の金融庁からの圧力を回避するためのものです。
資産管理もTitanFXの所在地のバヌアツには信託保全という制度がないためオーストラリアのNAB銀行(格付AAA)の信託口座で分別管理されているので、Axioryと同様に信頼性のある資金管理を行っています。
ボーナスまでの項目では2社ともそれほど違いはありませんが、レバレッジ、決済方法、ゼロカットの違いでどちらの口座がいいのか判断することができます。
レバレッジを比較
Axioryは400倍、TitanFXは500倍。
その差、100倍だけに見えますがそれほど単純ではありません。
Axioryには口座残高によるレバレッジ規制があります。
表にまとめてみました。
_ | TitanFX | Axiory | |
最大レバレッジ | 500倍 | 400倍 | |
口座残高 レバレッジ規制 |
規制なし 500倍 |
~$10,000 (約100万円) |
400倍 |
$10,001~ $20,000 |
300倍 | ||
$20,001~ (約201万円) |
200倍 |
口座残高が約200万円を超えるとレバレッジが200倍に下がるAxioryと、口座残高に一切関係なく一律で500倍のレバレッジを提供するTitainFXとでは大きな違いがあります。
資金を増やすということは大きなトレードすることになるので、そこでレバレッジが下がってしまうと必要証拠金が増額してしまい投資家の負担になってしまいます。
レバレッジの本当の恩恵は少額で大きな取引をすることではなく、必要証拠金が減ることで受けることができます。
ただ、レバレッジの違いだけでは、どちらの口座が良いのかという判断を下すにはまだ早いのですが、次の入出金方法の違いと合わせると選ぶポイントが見えてきます。
メインの決済方法で比較
2社のメインの決済方法を比較しますが、結論から言いますとAxioryのCurfexは最強です。
それを踏まえた上でBitwalletがどれだけ頑張っているかという点も見てあげてください。
TitanFX おすすめの決済方法はBitwallet
ウォレット決済の中では最も入出金手数料が安いです。
(Axiory、TitanFX、共にどの方法でも出金手数料は無料で、この場合の手数料はウォレット口座からの入金の手数料になります。)
TitanFXのBitwalletは入金履歴がなくても出金することができます。
例えばクレジットカードで入金したとしても入金額まではカードで出金して残りの利益分はBitwalletで引き出すことができます、手数料はTitanFX持ちなのでもちろん無料で。
そしてBitwallet口座から資金を自分の銀行へ移すときの手数料が円建ての場合は一律で824円です。
入金もBitwalletの指定口座に入金する際は、振込手数料の何百円以外に0.5%の手数料がかかるのですが、現在はキャンペーンで無料になっています。
ちなみに、もう一つのSticPayの手数料はべら棒に高いので、元々Sticpayの口座を持っている方以外は利用することはないと思います。
TitanFXは現在、銀行送金に一切対応していないのでBitwallet口座が必須になっています。
これだけ見ると不便なように感じますが、言い方を変えればBitwallet口座さえあれば他の海外FXよりも安い手数料で入出金ができるということになります。
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Axiory おすすめの決済方法はCurfex
一昔前はAxioryにもBitwalletの決済方法があったのですが、認識に食い違いで2019年2月に契約解除しています。
その代わりにAxioryが導入した決済方法が「Curfex」です。
最強の国内銀行送金です。
Axioryへの入金は指定されたCurfexの銀行口座に振込むだけで、その際に振込手数料の何百円ほどかかりますが、それ以外は無料です。
一度でもCurfexの入金履歴があれば、他の決済サービスの利益分を出金することもできます、完全無料で。
Curfexの一番の魅力は直接自分の銀行座へ着金することです。
まずはウォレット口座に出金して、そこからまた自分の銀行に出金してという二度手間なのですが、Curfexの場合はAxioryから出金したら自分の銀行に振込まれるので、手間が1回だけです。
もちろんCurfexの出金手数料は必要ですが、それはAxioryが支払ってくれるので完全無料で出金できます。
これがFX業界最強の出金方法です。
海外FXで無料で出金することができるのはAxioryの国内銀行送金Curfexだけです。
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TitanFXを選ぶポイント
TitanFXのメリットは口座残高に関わらずレバレッジが500倍のところです。
Axioryよりも上回っているポイントはこの点です。
なので、どういった人がTitanFXに向いているかといいますと
『大きな資金で取引をする人』です
線引きは200万円以上の資金でスキャルピングなど取引回数が多い方はTitanFXがおすすめです。
やはり残高縛りがなく500倍のレバレッジの恩恵は大きいです。
Axioryは200万円を超えるとレバレッジが200倍になってしまいます。
200倍でも十分なのですが、レバレッジは高いに越したことありません、必要証拠金が減るので投資家の負担も減ります。
TitanFXのBitwallet決済は入金上限額が120万円/1日、出金額には上限がないので大きな資金を動かすのに問題のない仕様になっています。
Axioryを選ぶポイント
大きな資金で取引しない人はAxioryの方がおすすめです。
Curfexがあるので入出金コストが非常に低く抑えられるという点もあるのですが、ゼロカットシステムを実際に発動させて多くの投資家を救った経験があるのでおすすめする大きなポイントになります。
TitanFXは2016年までゼロカットシステムを導入していません。
現在のバヌアツ共和国のライセンスを取得したことを切っ掛けにゼロカットを導入しているので、2015年のスイスフランショックでゼロカットを発動させていません。
おそらく、スイスフランショックと同じような金融危機が起こればゼロカットを発動させてくれるとは思いますが実績がないのでいまのところ何とも言えません。
実際に老舗FXブローカーのFXDDはスイスフランショックのときにマイナスになった投資家を見捨ててゼロカットを発動させず、追加証拠金を請求しました。
信頼性が最も重要なFX業界で許せない行動を取っています。
なので、AxioryとTitanFXのどちらかで迷っているという方は、ゼロカットの実績があるAxioryのほうが安心できますよということです。
窮地に立たされた時にその業者の本質が見えてきますからね。
XMもゼロカット実施経験のある業者なので信頼をおけますが、Axioryとはタイプが全く違うので、別の記事で徹底比較しようと思います。
AxioryとTitanFXを徹底比較 まとめ
取引環境のスペックにはほとんど差がありません。
出金に関しても、若干Axioryのほうが良いという程度で明らかな差があるわけではありませんが、築き上げてきた信頼性に差があるように思います。
スペックに差がない以上、安心してトレードができる環境の方が良いのは当たり前なことで、背負う必要のないリスクをわざわざ背負うのはどうかと思います。
とはいってもTitanFXの信頼性がないと言っているわけではありません。
実際、用心深い私もTitanFXにも資金を入れてトレードで使っているので。
どちらの口座が良いですかと聞かれた場合、上記のような説明でAxioryの方が良いですよと言っているだけで、2社とも口座開設しておけば良いというのが私の本心です。
どちらも口座維持費は0円なので休眠や凍結といったことにはなりませんし、特にスワップポイントは毎日変動で上下するので両方の口座を持っていたほうが機会損失を減らすことができますので。
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