指値と逆指値

FXの待機注文方法の指値と逆指値の違いと、どのような場面で使いわけるのかを解説します。

一度理解してしまうと簡単なのですが、一昔前のMT4だと慣れるまでは間違って注文を出すこともあったのですが、現在では改善されて間違った注文は出せないようになっています。

 

指値注文とは

指値とはレートを指定せずに現在レートで約定する成行注文とは違い、レートを指定して注文を出す方法で指値注文には買い(ロング)と売り(ショート)の二通りあります。

 

ロングの指値は現在レートよりも安いレートのときに出せる注文です。

ショートの指値は現在レートよりも高いときに出せる注文です。

 

ロングのときは押し目を待つ、ショートのときは戻りを待つという逆張り的な感じで使われる注文方法になります。

私の場合は計画的ナンピンをするときによく使います。

 

逆指値注文とは

逆指値とは文字通り指値の逆で、指値注文とは全く反対の領域でレートを指定して注文を出す方法です。

ロングの場合は現在レートよりも高いときに注文を出すことができます。

ショートの場合は現在レートよりも安い時に注文を出すことができます。

 

ストップ注文とストップリミット注文

逆指値にはストップ注文とストップリミット注文の2つに分かれます。

  指定レートに達したときの注文方法 値動きが激しいときのリスク
ストップ注文 成行注文 不利なレートで約定
ストップリミット注文 指値注文 スリップして約定しない

 

ストップ注文は指定したレートになると成行注文に切り替わるので、どうしてもその場面でエントリーしたいときに使われる注文方法です。

ストップリミット注文は、万が一スリップして約定しなくても良い状況で使う方法で、不利なレートでエントリーする方が嫌だという方向けの注文方法になります。

ただし、これはAxioryのCTraderの話で、MT4にはこの区分はなく逆指値はすべてストップ注文になります。

 

買いの逆指値注文

現在レートよりも高いレートのときに買いの逆指値注文を待機させておきます。

例えば、上記の画像のようにレジスタンスラインをブレイクしたらエントリーしたいときの飛びつき買いに利用します。

 

上手くブレイクしてくれたらトレンドの波に乗ることができる順張り手法のエントリー方法の一つになります。

買いの指値注文とは全く正反対のエントリー方法になります。

逆指値のエントリーは通常ストップリミット注文になりますが、どうしてもこの場面でエントリーしたい場合はストップ注文に切り替えて成行でエントリーしてもOKだと思います。

 

売りの逆指値注文

ショート(売り)の逆指値注文はロングのエントリーポイントとは全く逆ですが理論的な意味合いは同じで、サポートラインをブレイクしたらエントリーするように注文を出します。

 

サポートラインをブレイク後、トレンドの波に乗れると大きな利益を期待することができます。

売りの指値注文とは全く反対のエントリー方法になります。

 

逆指値付通常注文

逆指値付通常注文とは新規注文と一緒にストップロス、テイクプロフィット注文を同時にだすことができる注文方法です。

ストップロス注文(SL)=損切り注文

テイクプロフィット注文(TP)=利確注文

 

この二つの待機注文は新規注文が約定すると自動的に発注されるのでロスカット注文の入れ忘れを防止してくれます。

そして、片方の注文が執行されると残るもう一つの注文は自動的にキャンセルされます。

例えば、エントリーしてロスカットになった場合、利確注文はキャンセルされます。

 

逆指値付通常注文はOCO、IFD注文などと呼ばれていますが、通常の新規注文画面から発注できるので特別なことではありません。

 

MT4の場合、新規注文画面の「決済逆指値(S/L)」でストップロス注文、「決済指値(T/P)」で利確注文を設定できます。

 

例えば、赤のトレンドラインをブレイクしたところでショートエントリーした場合、一緒に青ラインにS/L注文をセットしておきます。

 

思惑と違い、青ラインを越えてきたところでショートポジションのS/L注文が執行されて損失を限定することができます。

 

MT4の注文画面を使い慣れていないと注文種別で混乱する方がとても多いです。

注文種別は全部で4つです。

 

Buy Limit 指値買い 現在レートよりも安いレートでロング注文
Sell Limit 指値売り 現在レートよりも高いレートでショート注文
Buy Stop 逆指値買い 現在レートよりも高いレートでロング注文
Sell Stop 逆指値売り 現在レートよりも安いレートでショート注文

 

「Limit」が指値、「Stop」が逆指値、「Buy」と「Sell」では発注できる領域が現在レートを挟んで正反対、というだけなので覚えてしまえば簡単です。

これがCTraderになるともっと使いやすい注文画面になっています。

 

CTaderの「ストップ注文」がMT4の「Stop」になります。

分かりやすく日本語で「売り」逆指値、「買い」逆指値と書かれています。

 

SLとTP注文は「損切り」と「利食い」にチェック✔を入れると利益額や損失額、口座残高に対しての比率など詳しい情報が表示されます。

この注文画面で一緒に「SL」「TP」「損切り」「利食い」を設定するだけで、OCO注文やIFD注文になっているので、難しく考える必要はないかと思います。

 

指値と逆指値 まとめ

海外FXではMT4が主流ですが、使いやすさでいうと断然AxioryのCTraderです。

とにかくMT4だと調べないと分からないことがCTraderだと一目で分かるようになっています。

CTraderはプロ仕様と言われていますが、FX初心者は使った方が良いです。

 

日本時間表示もデフォルトで出来てしまうので一度使ってしまうとMT4に戻るのが億劫になってしまいます。

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